シートピンの「選び方」と「締め付けトルク」 | NJSピストのシートポスト取り付け

ピストのシートポスト取り付け方法

ピストバイクに限らず自転車全般は、座るための"サドル"を取り付けるために、フレームに"シートポスト"を装着します。

("ISP/インテグラルシートポスト"なんてのも中にはありますが、ここでは触れません)


"シートポスト"っていうのはサドルの下についてる棒ですね。

この棒をフレームに挿して使うわけです。


しかし!ただ差し込むだけでは意味がありません。腰かけた瞬間にサドルが沈みます。

なので"シートポスト"をフレームに固定してやる必要があるわけですね。


今回の投稿は、シートポストの固定に使うパーツ

  • シートクランプ
  • シートピン

この2つについてです。

とくに"シートピン"については、私も余りよくわかっていない部分もあり、メーカー様にお伺いもしました

少し長い投稿になりますが、ご参考になればと思います。


ではまず。今現在主流の「シートクランプ」についてです。




主流の取り付け方法「シートクランプ」

最も主流といえるシートポスト固定方法は「シートクランプ(シートポストカラーとも呼ばれる)」を使います。


シートクランプは一般的です。

高級なピストからエントリーモデル、果ては謎のメーカーのピストまでシートクランプでシートポストを固定する場合が多いです。


多くのモデルに採用されているのは、使い勝手の良さと"面"で締め付けることによる固定力の高さからでしょう。

メーカーによってカラーやデザインもたくさん出ているので、ちょっとしたイメチェンにも使えますね。

シルバーの部分が「シートクランプ」。シートチューブ上端にかぶせて使います。



シートクランプは自転車パーツの中でも比較的手に入れやすい値段でリリースされています。

見た目の好みで選ぶのもいいですね。

▲"DIXNA"はカラー展開も豊富でリーズナブル。

▲定番人気の"トムソン"。締め付けトルクは「2.8Nm」!


※ただし取り付けの際は「締め付けトルク」を守って装着しましょう。締めすぎると破損/変形につながります!
※あくまで個人的な方法ですが、締め付けトルクの指定がないシートクランプをアルミやクロモリフレームに装着する場合、私は最大でも【5~6Nm】程度で締め付けています。あくまで個人的にはですが。。




「シートピン」を使った取り付け方法

こちらはもはやマイナー(?)な方法での取り付けです。

「シートピン」を使ったシートポストの固定方法。

シートピンを使って固定する方法はもはやガラパゴスです。レトロともいえましょうか。


先の「シートクランプ」に対し、「シートピン」は色々とカラーやデザインを選べるようなパーツでもありません。なんせ工業製品感丸出しの"ボルト"です。


また、「シートピン」を使うフレームは限られます。

それは競輪(NJSピスト)だったり、ちょっと古いフレーム等にも多いです。

現行でシートピンを使うフレームのメーカーはパッと思い出せません。有ることは有るのですけど。。笑


シートピンを使用できるフレームは、シートポスト挿入部分がこのようになっています。


ご覧の通り、シートクランプを使うタイプのものと形状が違います。

シートクランプをはめることができない形状です。

また、シートクランプを使うタイプのフレームにはこのフレームのボルト受けがありません。

よってこの部分の互換性は有りません。




「シートピン」の選び方

シートピンには、実はボルト長がいくつか存在します。


代表的なシートピンは「スギノ」がリリースしてます。というか、現在「スギノ」くらいしかシートピンを手に入れやすいメーカーが無いです。。笑


正式(?)な製品名は【Cr-Mo Seatpost Clamp Bolt】です。製品名から"クロモリ素材"なのが窺えます。


スギノのシートピンボルトの寸法は四種類。

「17mm」 「19mm」 「22mm」 「25mm」の4サイズです。

これを、フレームのボルト受けに締めこんで使用します。


と。いっても。

ただでさえ情報が少ないシートピンにこんなにサイズ展開があるので、始めて購入するときは選び方がよくわかりません。


"もしかしたらシートポストの直径によって指定サイズも存在するのでは"

などとふと気になり、「スギノ」に先日お問い合わせをしてみました。


すると。

翌日にご回答を頂けました。

スギノのご担当者様によると、

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お問い合わせ誠にありがとうございます。
-敬中略-
シートピラーの径サイズは  シートピンサイズとは関係はしておりません。
フレームのダボ形状の互換によるもので
添付表記シートピンサイズは締めきり全長ですので、締め代がある可能なサイズで
フレームのダボ幅(ボルト端面が沈みしろ考慮)をノギスで測定の上検討ください。

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このように、画像付きで大変丁寧な回答を頂けました。


つまり、フレームにシートピンを装着する際は、

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  • ボルトのネジのかかりが浅くなりすぎず、問題なく締めることができるサイズを選べばOK!
  • そしてシートピンを選ぶ際は"フレームのダボ幅"の測定が重要。

--

という事です。


ちなみに。私は「17mm」のシートピンで全く問題なく使えています。

なので、一般的なこの手のピストフレームには「17mm」もしくは「19mm」で問題なく使えるのではと思っています。

逆に、「25mm」を使用するフレームってどんなものでしょうか。。笑

▲"スギノ"シートピン。




「シートピン」の装着

スギノのシートピンは、ボルトネジ側 / ボルト受け側 の両方に六角レンチを挿す穴があります。

しかし、「ボルト受け側」の六角穴は、レンチを回すためのモノではありません。あくまでレンチを"添えるだけ"です。

この点を注意しながら、シートピンを取り付けていきます。


先ずは、「ボルト受け側」をフレームにセットします。

このとき、ボルト受けの"小さな出っ張り"に注目。

フレームの穴に一部溝が切られている箇所があるので、この出っ張りが、溝にハマるよう、セットします。



次に、ボルトネジを取り付けます。

軽く回して、先の"ボルト受け"に"ボルトネジ"が入ったら、"ボルト受け"に六角レンチをかけて供回りしないようにしつつ、"ボルトネジ"を締めていきます。

▲写真左側のボルト受けナットが供回りしないよう、固定しています



仕上げに、締め付けトルク「12Nm」程度で締めます。(メーカー推奨は12~15Nm)

以上で取り付けができました。




シートポスト固定部分|たまにはチェック

主流のシートクランプ固定、ぶっちゃけマイナーなシートピン固定。

その他にもいろいろな固定方式や、パーツの種類など、思ったよりもシートクランプ部分は奥が深かったりします。


そして普段はあまりじっくり見ることも無い部分かも知れませんが、結構重要な部分でもありあます。

時には「しっかり締まっているか」「サビ/固着は無いか」など見てあげることも大事です。


屋外駐輪や長らくノーメンテナンスだと、シートポスト固着やクランプボルト破損などの発生原因になります。


よほど固着したりしない限りはメンテやパーツ交換もやり易い部分なので、「そういえば全然見ていない!」という方はぜひ一度、愛車のクランプをチェックしてみては!


miki

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