ピストバイクのカスタムはどこから?最初に交換するべき5つのパーツ

完成車付属のパーツ

比較的手ごろな価格で走行に必要なパーツがすべて装着されている【完成車】

一般的な感覚で「自転車を購入」しようと考えた時、ほとんどの人の脳内イメージは【完成車】のはずです。


そんな完成車をリリースするメーカーやショップも増え、すぐに乗り出せる自転車の選択肢は、かなり幅が広がりました。


さてそんな完成車ですが。

いわゆる「ママチャリ」のようにノーメンテナンスで乗り続けると、割と早くあちこちの調子が悪くなってきます。


ピストバイクはもともとがスポーツ機材。ママチャリと根本的に用途が違います。

シンプルでカスタムし易い構造なのは、パーツの交換を簡単にするためでもあるのです。

つまるところ、パーツ交換は必至です。



完成車をカスタムして脱初心者!

もちろん完成車のままで乗り続けること自体に問題はありません。

しかし、完成車付属のパーツを交換することで得られる【メリット】の方が大きいです。


具体的なメリットは

  • 乗車姿勢の改善など
  • オリジナリティが出る(←ある意味一番重要?)

この二つかと。


体重を支える3つのポイント(手/脚/尻)のパーツがマッチすれば、無理ない乗車姿勢で乗りやすくなります。

そしてオリジナリティがでると愛着もわきます。

これだけで大切に長く付き合える1台になるはずです。


なら、どこからパーツを変えるべきか。


前置きが長くなりました。

ここからは優先度順に、交換すべきパーツをあげていきます。



脱初心者のピストカスタム

1位:ハンドル&ステム

乗車姿勢に最も影響が出るといって過言ではない、ハンドル&ステム。

メーカーにもよりますが、完成車でハンドルの形状を選べるケースはそう多くありません。

フジフェザーなら標準装備はトラックドロップです。

いわゆる トラックドロップ


完成車で乗って操作性に馴れなければ、無理に乗り続けずにハンドルを変更するのもいいでしょう。

幅がひろくてグリップ部分が手元に来る、ゆったりしたライザーバーはおすすめです。

ハンドルにつけるグリップも豊富な種類があります。好みなデザインを探すのも楽しいですね。

"ブラックマーケット"のハイライザーバー


"ライザーバー"の過去ログ


乗り方に馴れてきたら、より深く前傾が取れるドロップハンドルやブルホーンなど色々試してみましょう。


ハンドルを変えてもしっくりこないときはステムの交換です。

完成車付属のステムで、取り付け位置(高さ)を変更してみても違和感があれば、長さや角度が違うステムを一度試してみましょう。

軽量&高剛性。"トムソン"のステム


首/肩/背中/腰などが痛くなるようなら、ハンドル位置が遠すぎ/低すぎです。

短めで角度が急すぎないステムに変更するだけでかなり違いが出ます。


"ステム"に関する過去ログ


深くて低い前傾ポジションは憧れますね。

ただし慣れないうちに極端なポジションを取ると、視界が狭くなって交通的に危険なだけでなく、ケガのリスクも出てきます。


先ずはピストの操作性に馴れることを優先しましょう。


2位:ペダル

完成車についてくるペダルは、ホームセンターにて1万円前後で購入できるママチャリのペダルと性能面で変わりません。

「乗って踏むこと」ができる必要最低限のスペックです。


ママチャリならそれで問題ありません。

ただ、スポーツバイクではそうはいきません。つま先がツルツル滑ったり回転がゴリゴリなペダルでは、本来の性能が活かせません。


ペダルは案外軽視されがちなパーツですが、リアホイールを回転させて走行するときに【一番最初に】力を伝えるパーツです。


耐久性/回転性能が良い、精度の高いペダルを使えば、乗り味の違いに驚くはずです。

おすすめなのは、国産ペダルの「三ヶ島」。

三ヶ島ペダルのセットアップ



この値段に対する性能の高さ。さすが老舗です。


"三ヶ島ペダル"の過去ログ



3位:コグ

完成車のパッケージ売りでは、ギア比はだいたい2.8~3.0くらい。

馴れるといえば馴れますが、ギア比3.0前後は初めのうちは重く感じるかもしれません。


コグの歯数を一つ増やすだけで乗り味は結構変わるので、完成車のギア比に馴れない方はぜひ交換をお勧めします。

"グランジ"のコグ。21T。

完成車のチェーンリングは48Tや46Tが多いです。それに対して17Tか19Tのコグを選ぶと、そこそこ速くも走れてスキッドポイントも多く、おすすめです。


"ギア比"に関する過去ログ



4位:タイヤ

1位~3位のパーツ交換を一通り試してみたころ、ちょうどタイヤも擦り切れてきたんじゃないでしょうか?


完成車の付属タイヤは、練習用としてはなかなかタフではあります。が、グリップ力や重量の面などでメーカー物のタイヤと比べるとやはり標準的です。


そしてタイヤも色々な種類があります。

トリックをしてみたい人や毎日タフに乗る人は、多少重くとも丈夫なタイヤを使う方が良いです。

ロングライドや走りをメインにしたい人は、軽くてしっかり路面を進むタイヤを選んだ方がベストですね。


ある程度乗りなれてきて、ピストの使い方や方向性が見えてきたら、用途に合いそうなものを試してみましょう。


以前の記事でも紹介しましたが、街乗りなら"シックスリック""コンチネンタル""ランドナー"は鉄板でおすすめです!

走りメインなら、ロードバイクでも人気な"ミシュラン""ヴィットリア"、練習用としても安価で優秀な"パナレーサー"あたりは外せませんね。


"タイヤ"に関する過去ログ



5位:クランク&BB

直ぐに交換する必要もないパーツですが、完成車付属のクランク&BBをグレードアップすると見た目だけでなく乗り味も変わります。


また、クランクを交換する際は"※PCD144"のモノを選ぶと宜しいかと思います。このサイズ規格のモノだと、チェーンリングを選ぶ際の選択肢が広がります。

ピスト用チェーンリングは、主流メーカーの多くでPCD144のモノをリリースしています。

PCD 144 "スギノ"のNJSチェーンリング
※PCD = 右クランクのスパイダーアームの末端に開いている、チェーンリングをボルトで固定するための穴の中心を結んでできる円の直径のこと。


"チェーンリング"に関する過去ログ


そしてクランクを交換する場合は、そのクランクに対応したBBも用意します。

一部の完成車では、軸長が長くて全くチェーンラインが出ない謎のBBが入っていたりする時があります。。笑

クランクにしっかり対応したBBを使えば、よりスムーズな走りが得られます。


おすすめは近年主流のダイレクトクランク。

【LEADER BIKE】の735trなんかには、最初から"VISION"のダイレクトクランクが装着されていますね◎



個人的にはSRAMの"OMNIUM"がおすすめです。

ダイレクトクランクのBBはクランクシャフトのサイズ規格に注意して、しっかり互換性があるものを選びましょう。


▷"ダイレクトクランク"に関する過去ログ


また、NJSパーツ(競輪認定)のクランク&BBもぜひ試して頂きたいです。

スギノの"SUGINO 75"、シマノの"DURA ACE"が人気を二分します。

クラシックな構造ですが、うまく調整すれば抜群に回転します!よく回り、頑丈。

尚、NJSのクランクには、必ずNJS規格対応のBBを使用します。



ピストバイクはパーツ交換で全然変わる!

以上、完成車を購入した後に是非交換したいパーツのご紹介でした。


尚、ご紹介の【パーツ交換の優先度】については、あくまで個人的優先度なので「必ずしもこう!」ではありません笑

ご参考までにどうぞ。


ただこれらのパーツに手を加えると、完成車の状態と比べて見た目はもちろん、性能面でもかなり違った印象に仕上がるはずです。


その他にも、サドル/シートポスト/ハブ/ホイールなど、まだまだ交換できるパーツはあります。

ただし、この辺りはある程度乗りなれてから変えていってもいいかと思います。


完成車付属のサドルで最初はお尻が痛くなったりすることもあるかもしれません。

ですが、ポジションや角度の調整次第で案外普通に座れるようになります。サドル自体の問題にするよりも、先ずは乗車姿勢やスポーツサイクルの乗り方に馴れることが優先です。

完成車のサドルは割とコンフォートなものがついているので、薄くてカチカチのカーボンサドル等よりはるかに優しい設計です。

サドルは、最初の内は「ある程度ボロくなったら交換」くらいのスタイルで問題ないと思います。


回転系パーツのチェーンも、ゆくゆくは交換が必要になります。ただしピスト用の厚歯チェーンは廉価なものでも割に丈夫です。一か月ちょいで交換が必要!とはなりません。


"厚歯チェーン"に関する過去ログ


しばらくは、チェーンの「洗浄」や「オイル挿し」などの簡単なセルフメンテナンスを覚えるための練習用としても使い、メンテナンスしながらしばらく使ってみて、チェーンの張りがなくなり上下に遊びが出始めたら、そろそろ交換しましょう。


1位から5位のカスタムを試し、ポジションや乗り心地などのフィーリングが整ってきたら、いよいよホイールなどの大物も変えてみては。


その頃には完全なベテランライダーに仕上がっているはずです◎


miki

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